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コラム・筆は一本也

「総参加のもてなし」

4年前の大震災と原発事故で観光産業が大きく落ち込んだ福島県だが、ここ数年の観光客の入り込みは回復傾向にあるという。震災・原発事故から2年後の2013(平成25)年には、本県を訪れた観光客総数が4千831万5千人と前年比で8.7%増加。震災前の10年対比で、11年は61.6%の水準になり、12年は77.8%の水準、さらに13年は84.5%の水準に回復している。県内3方部の入込客数は、中通りが最も多く1千956万8千人、次いで会津地域がきん差の1千956万4千人、浜通り917万3千人となっている。
 
▼そうした中、4月から6月までの3カ月間、福島県への観光誘客を図る一大観光イベント「ふくしまディスティネーションキャンペーン」が繰り広げられる。キャンペーンを前に、きょうから県内7地区で観光事業関係者を対象にした「おもてなし研修会」が始まった。これまでも観光業界では独自の研修会やPR活動などを展開しているが、頭を痛めているのが原発事故による風評被害。県をはじめ、農林水産業界も首都圏や関西圏などで即売会を開き安全性をアピールしているが、即売会の人気に比べて実際の売り上げは伸び悩んでいるのが実情だ。
 
▼アンテナショップも人気が高いが、食材となるとどうしても苦戦し、低迷が続く。出荷段階で徹底した検査を行い、厚労省の基準をクリアしたものだけ店頭に出しているにもかかわらずだ。不検出の場合はともかく、単にクリアしているというだけでは決め手に欠け、敬遠されるのが悩みのタネ。他県産の農産物と値段に差がないとなれば、敬遠されるのは仕方のないことと半ばあきらめざるを得ない。福島県内に28カ所ある「道の駅」や各地の産直所でも消費者の他県産志向は根強い。こうした傾向はスーパーも同じようだ。
 
▼沈んだ話ばかりでなく、明るい話題もある。JR東日本は4月下旬から、磐越西線の郡山~会津若松駅間で観光列車「フルーティア」キャンペーンに合わせた土曜・日曜・祝日中心の運行を始める。いわば「走るカフェ」で、特産物のモモやブドウに加えて、ケーキ、ドリンクを提供しようという試み。車両の外装は鶴ケ城の赤瓦と黒しっくいをイメージし、猪苗代湖や磐梯山などを楽しみながら旅心を満喫してもらおうという趣向だ。肝心のおもてなしだが、一過性に終わらせない「県民総参加のもてなし」も忘れてはならない。【天下泰平】
                   (2015・1・19)

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