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コラム・筆は一本也

「夢幻のUターン」

予算編成の時期ということもあって、このところ地方へのてんこ盛りの予算づけや大型事業の導入が目白押しのようである。それに今年は統一地方選を控える。安倍政権の経済政策・アベノミクスの軌道修正とも言える地方創生だが、その意図は非常にわかりやすい。中身を見れば、60代の首都圏在住者のUターン、退職後の地方移住奨励にも重点を置いているようだ。Uターン経験者を対象にした民間調査では、減収や住宅確保などの課題がクローズアップされているという。
 
▼人材サービス会社が、Uターンを考える20~30代の社員を対象にした調査では、約4割強が減収への不安を感じており、さらに3分の1の人がUターン先に職場がないと答えている。こうした点が大きな不安材料となっているようで、過密状態の大都市からの人口移動を進めていく中、膨れ上がる都市部と衰退する地方との格差は現実埋めようにない問題でもある。減収の課題は政府が公表した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」でも重点施策に盛り込まれており、これから国がどう大胆に切り込んでいくか取り組みが注目される。
 
▼これまでUターンは、地元に就職する学生か、あるいは定年後の余生を計画するケースが多かったが、ここ数年は首都圏での生活の息苦しさや人とふれあう機会の少ない生活に嫌気を示す若い世代も増えているらしい。この先起きるとされている首都圏の直下型大地震や通勤ラッシュなども脱都会に拍車を掛けているようだ。ところが、本社機能の地方移転などが実現しないと、雇用先の確保や収入の落ち込み、さらには減収によってマイホームの夢も虚しく消え去る可能性もあり、それらが地方志向にブレーキをかけているという。
 
▼Uターン経験者の中には、実家や縁戚らから歓迎されたというケースも多々ある。地方移住には収入や住宅の確保が最優先課題だが、同時に空き家の活用や公営住宅の増設、バスを中心とした交通手段の充実も急務である。福島県の場合は原発事故のため、いまだに4万人以上が東京や山形県などで避難生活を送っている。そんな中で移住者を増やすには、子どもたちが遊び回れる野山の徹底した除染、公共インフラ、商店街の復旧など課題が山ほどある。それらを考えれば、Uターン作戦どころの話ではなくなる。【天下無双】
                  (2015・1・15)
 

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