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コラム・筆は一本也

「天下の険を制す」

91回目を迎えた伝統の「箱根駅伝」が始まった。数々の名場面と名ランナーを生み出してきた大学駅伝だが、正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走。ウィキペディアによると、1912年のストックホルムオリンピックに出場した日本人五輪選手第1号の金栗四三が、五輪で日本を強くするためにまずは長距離、マラソン選手を育成する必要があるとして発案したことがきっかけ。または、飛脚制度をもとに手紙に見立てた襷(たすき)を、東京から宿駅があった鶴見、戸塚、平塚、小田原で引き継ぎ、箱根町郵便局まで届ける観光イベントだったという説もあるという。
 
▼学生時代に新聞局に籍を置いたこともあり、東京・大手町の出発地点や小田原、箱根湯本駅や宮ノ下などで母校の走りっぷりを取材したことがある。夜は取材の疲れを癒して箱根の名湯に浸かったものだ。卒業後は郷里福島の新聞社に入社したが、駆け出しのころはしばらく正月出勤が続き、それも仕事に厳しい先輩の目が気になり、駅伝のテレビ観戦もままならなかった思い出がある。それでも取材先の警察署に立ち寄っては、同じ正月出番のサツカン(警察官)と一緒にしばし仕事を忘れて観戦した思い出がある。
 
▼新聞社で中堅クラスになると、正月出番もなくなった。箱根駅伝を自宅で観戦したあとで初詣し、妻の実家に年始のあいさつに出掛けるのが習慣だった。妻の顰蹙(ひんしゅく)を買いながらもテレビ中継にはくぎ付けになった。観戦中にはおせち料理もそっちのけ。ご飯に生卵でもあれば2日間は十分という生活を送ってきた。義父母や親戚が来ても二階の部屋で延々と熱中。手元には出場校の選手名や過去の戦績などが載っている新聞社発行のガイドブック、データを眺めながらのまさに駅伝三昧。今もって変わらないわが家の正月三が日の風物詩でもある。
 
▼伝統の駅伝を見ようと、三度、大磯や小田原で観戦した。やはりテレビ中継とは迫力が違い、応援にも一段と熱がこもった。今年は体調不良で観戦は見送ったが、来年こそは湘南の春風を受けながらぜひとも駆けつけたい心境だ。91回は連覇を狙う東洋大や前哨戦となる全日本大学駅伝を圧勝した駒沢大、それに早稲田大の三強や青山学院大、山梨学院大、明治大の六強の熾烈な争いとなりそうだが、例年以上の盛り上がりを見せそうだ。過去には福島県出身の柏原竜二(東洋)や今江正人(順天堂)など「山の神」の活躍が目立ったが、今年も本県出身者が登録されており、期待がかかる。【天下ノ険】
                  (2015・1・2)

                  
 

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