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コラム・筆は一本也

「コメとグルメとアキ」

スッキリと晴れ渡った青空から降り注ぐ秋の日差し。それらを一身に浴びて光輝く穀倉地帯。慣例語だが、じゅうたんを敷き詰めたような見渡す限りのみごとな黄金色だ。「黄金の国」と呼ばれた瑞穂の国・日本は南北、地域によって時間差はあるものの、今が稲の刈り取りのピークを迎えている。畦道で昔ながらの小昼で一服する農家の人たちの表情を見れば、こちらも和んでくる。「豊作で何より」と声を掛けてあげたいくらい軽やかになる。
 
▼出来秋の喜びは春の田植えから待ち望んでいた半年ぶりのごほうびと言えるかもしれない。ところが、そうした豊作も事情に疎いばかりにとんだ「失言」となってしまうことがある。コメ離れとともにコメの値段は下がり続け、豊作も痛し痒しだ。揺れ動く農業政策は予想を超える収入の落ち込みを招いている。拍車をかけるように今年の新米は価格暴落。福島県の全農福島(旧経済連)によると、人気のコシヒカリの場合だと、中通り産は実に前年比4千円近く落ち込み7200円止まり。会津産のコシヒカリはかろうじて1万円。
 
▼この米価は、全農が委託を受けた農家に支払う概算払い(60㌔・1等米)のため後に清算時には若干上回る傾向だが、それとて逆に下がることもあり、不安定な収入源でもある。何と言ってもコメ余りが要因だが、国内には222万㌧の在庫量があると言う。若い世代でコメの消費量が増えつつあると言われるが、高齢化もあって全体に消費量は落ち込んでいる。学校給食でも米飯の普及がみられるが、朝食はきまってパン、なかには生活時間の変化からか朝食抜きのパターンもあると言う。
 
▼福島県内の作況は「やや良」とされ、全国的にも豊作型になっていることから来年はさらに在庫が増えそうだ。地代などを含めた生産費は60㌔当たり平均14,094円(12年産)と言うから、汗水たらして働く生産者からすれば、悲鳴が上がるのは当然の話だろう。国は18年度をめどに生産調整(減反)の廃止を打ち出している。廃止により過剰作付けがより現実味を帯び、一段の下落は避けられない。先日、郡山市で開かれた緊急集会でも「需要と供給、価格安定に責任を果たすべき」との声が高まっていた。
 
▼前政権も今の政権も都合のよい農業政策を打ち出すが、選挙目当てのその場の政策では困る。戦後からのコロコロ変わる「ネコの目農政」を続けてきたツケも大きい。TPP交渉は依然難航中だが、日本の世界一おいしいコメは今後どう生き延びて行くのか。さて、週末のきょうは絶好の秋日和。そんな中、郡山市ではきょう、あすとB級グルメの祭典「B–1グランプリ」が開かれている。全国から59のまちおこし団体が集結し、自慢の味を競っている。コメの料理が何品あるか、数えてこよう。【美味食楽】
                          (2014・10・18)

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