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コラム・筆は一本也

「秋の愉しみ」

今週末から週明けにかけ、全国的に晴れる時間が多いという。特に週末は各地でお出かけ日和となりそうだ。ただ、台風17号がゆっくりと北上しながら発達しており、28日には暴風域を伴って小笠原諸島に接近する見込みらしい。くれぐれもご注意を。いよいよ秋の行楽シーズン幕開けだが、気象庁によると、この秋の紅葉前線は例年になく早まりそうという。テレビのニュースを見ていると北海道の大雪山系周辺は紅葉が始まり、初冠雪も近づく中で冬支度を急ぐ光景が映し出されていた。つい先日までは残暑が厳しさにボヤいていたのがまるで戯言のよう。季節の移ろいとともに秋気を実感する。
 
▼秋の雲に変わってきた福島県でも裏磐梯、安達太良高原、吾妻連峰だけでなく、会津の山間部でもサクラなどが紅葉し始め、風で落葉し舞う光景も珍しくなくなってきた。市街地でも落ち葉が舞い上がり、農村部を車で走るとクリの実やドングリ、榧(かや)の実などが路上に落ち、学校の帰り道に拾い集めている子どもの姿を見かける。半袖姿の元気な男子もいるが、衣替えを前に多くの子らは長袖姿に変わり、それだけでも夏が終わり、深まりゆく秋の装いを身近に感じる。
 
▼そう言えば、風の歳時記のひとつに「秋声(しゅうせい)」がある。舞い落ちる木の葉の音など、秋を感じさせる音とともにそうした風のことを言うが、一般には「野分(のわけ)」といった方が、なじみがある。文字通り野の草を分けながら吹き荒れる風のことも、今は台風と呼ばれる。ちぎれ雲も野分雲とも呼ばれるらしい。さて、収穫を祝う秋祭りが盛んだが、俳句ではむしろ夏の季語。秋祭りの本番は神無月だが、京都・平安神宮の創建を祝う「時代祭」は有名だ。平安遷都1100年を記念して明治28年から始まったが、祭りが終わるころには古都も錦秋へと鮮やかに衣替えする。
 
▼「三六五日 お祭り歳時記」(小学館)には、福島県では二本松市の提灯祭りが紹介されている。あわせて二本松菊人形も行事名だけだが載っている。日本三大提灯祭りとして名高い二本松提灯祭は二本松城主の丹羽光重公が奨励し始めているが、城下町に鳴り響く太鼓や鉦(かね)や笛の音とともに揺れ動く提灯を灯した太鼓台の巡行はまさに舞台芸術。秋の夜を蜜柑色の暖色の光彩が幻想的に彩ってくれる。今年も二本松の提灯祭りは10月の4〜6の三日間繰り広げられる。これからのふくしまの夜長、愉しみも数多い。【天下泰平】
                   (2014・9・26)

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