サイト内を検索 WWWを検索
HOME > コラム・筆は一本也 > 「2度、3度の苦難」
コラム・筆は一本也

「2度、3度の苦難」

きょう9月16日は、幕末から維新にかけての会津戦争で白虎隊士が自刃した日である。旧暦の8月23日。慶応4年の明治元年、西暦で1868年だから、今から146年前のことになる。すると、4年後には幕末・明治維新から150年目を迎えることになる。白虎隊で知られる会津若松市は、福島県の西、会津盆地にあり、史跡名所が数多く点在する城下町、観光地でもある。来春の「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(4〜6月)に続いて歴史と観光をあらためて発信するよい機会かもしれない。
 
▼史実有名な白虎隊だが、隊士の年齢は16〜17歳と、今なら高校生たちの齢だ。その白虎隊と比べて二本松少年隊のことは意外に知られていない。隊員は27人。約50人編成の白虎隊の半数ほどだが、12〜17歳の少年兵部隊だった。12歳といえば、今の小学6年生か中学1年生である。白虎隊士の自刃とは違うが、悲惨な戦場で切り刻まれて死んでいった者もいたという。まだあどけない少年たちである。この史実を聞いただけでも目頭が熱くなる。
 
▼こうして歴史をひも解けば、福島県の青少年たちは2度、3度と塗炭の苦しみを味わっているのである。先の大戦では福島を含め東北地方から多くの若者が招集を受け、戦場へとかり出された。今は、敗軍として故郷を追われた明治の世と同じようにだぶって映る。要は故郷を住めなくされ、追われたも同然となったわけである。しかし、こうした中から多くの少年、青年たちが雑草のごとく生き延び、悔しさをバネにはい上がっている。
 
▼白虎隊士からのちに東京、京都、九州とそれぞれの帝大総長となった福島県ゆかりの教育者山川健次郎(1854-1931)は、会津人らしく清廉潔白、質素で謙虚な生き方を貫き、東京・小石川の破れ借家にはつねに会津の青年が書生として居候していたと言われる。朝敵の汚名を着せられた会津藩からの最高学府の総長就任は異例のことであり、旧会津藩の関係者は涙を流して喜んだとも伝えられる。さて、会津秋まつり最終日(23日)の藩公行列は、新撰組の故郷、東京・日野市からも隊服に身を固めた一行も練り歩くという。【名誉挽回】
                      (2014・9・16)

おすすめ情報(PR)

既製服にはない美しいフィット感
誂えのセレクトショップ・佐藤洋服店(本宮市)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売。バラ園がデザインしたプリザのバラアレンジメント。バラの季節を迎え、特価でのバケツ売りの特売日もあり。ホームページ2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は別途。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
亀屋食品こだわり豆腐ギフトセット
木綿青ばた豆腐、青ばた寄せ豆腐、ごま豆腐、手あげなどの1500円セット(7品6種)と2000円セット(10品7種)。箱代・氷代込み。送料は別途。電話0248-82-2760・ファックス0248-82-2761

本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

潮目食堂エブリア店オープン
海産物専門のおのざき(いわき市平鎌田町)は、いわき市鹿島の鹿島ショッピングセンターエブリア内に潮目食堂をオープン。2店目。ボリュームのある海鮮が自慢で、海鮮丼、刺身盛り、焼き魚定食など豊富なメニューを用意。
縫製工場・店舗が営業再開
台風19号による水害で縫製工場・店舗が被災した(株)アルバTOWA(旧東和ユニフォーム・本宮市本宮字舘町2-1)、SATO TAILOR 佐藤洋服店(同)は、ともに営業を再開

おすすめサイト