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コラム・筆は一本也

「伝聞、風聞、風評」

「伝聞(でんぶん)」とは、(直接当人からではなく)ほかの人から伝え聞くこと、と大辞林にはある。ほかの人から次々と伝わっていくうちに、話の内容がまるで変わってしまうことさえある。風評もそれと同じかも知れない。3年前の東京電力福島第1原発の爆発事故で福島県は「住めないところ」「住んではけないところ」との風評を受けた。被害はもちろん、それだけにとどまらない。最近、福島県が実施した「イメージ調査」によると、マイナスのイメージを抱いている人たちの割合が急増していることがわかった。
 
▼何故、今になっての急増なのか。調査では、関西や九州地方など遠くになるに従ってその比率が高まっているらしい。風評の拡大が依然として客足を遠ざけている背景が浮き彫りになっているようだ。震災・原発事故以前は、「福島県ってどこ」と聞かれることがあった。よく聞かれたのは、福島から遠く離れた人たちがほんどだった。今回の調査は、本県を含む18都府県の18歳〜69歳を対象にインターネットで実施したもので、約2,200人から回答が寄せられた。「悪い」「あまり良くない」は、首都圏で約22%、関西もほぼ同じだったが、九州は24%に達した。
 
▼一方で、「良い」「まあ良い」は首都圏で35%とまずまずだったが、関西は27%、九州では21%にとどまっている。注目されるのは、本県人の約3割がふるさとにマイナスのイメージを抱いていることだ。県は、関西や九州などへの積極的な情報発信が必要としているが、肝心の県人の約3分の1がマイナスイメージを抱いていることはなんともマイナス材料である。地元でのイメージ回復が進まないと観光客の誘客や中学、高校生の社会見学旅行の誘致にも影を落としそうだ。
 
▼来春は福島県内でJRをはじめ、観光業界、自治体総ぐるみの観光デスティネーションキャンペーンが展開される。イメージチェンジの好機でもあるが、まずはわかりやすい情報の開示である。福島県に初めて足を踏み入れる人は何が不安なのか、よく知り尽くす必要がある。その上で、受け入れる側の心のこもったおもてなしが生きてくるような気がする。「商売根性」丸出しのセールスはもってのほかである。キャンペーンも一過性にならないよう心すべきなのはもちろんだ。それには大手にはない、県民のソーシャルな取り組みが求められる。
 
▼ここではっきりしていることは、首都圏や関西、九州にまで拡散した放射性物質に対する嫌悪感が払拭出来ないことには解決は難しい。福島県内は除染がはかどらずに県民の県外避難が依然としと6万人を超えている。原発事故の影響、払拭の難しさは想像以上だ。食材は厳重なチェック体制で安全性が確認されれば理解もされようが、空間放射線だけは屋外では避けようもない。そこで全国一律に各都道府県は区市町村単位、主要区域単位で放射線量の値を明示すべきだ【真実一路】
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