サイト内を検索 WWWを検索
HOME > コラム・筆は一本也 > 「明暗分かれる」
コラム・筆は一本也

「明暗分かれる」

未曾有の原発事故だった東京電力福島第一原発1〜4号機の連続爆発と過酷事故。当時の民主党政権下でも現在の自民党政権下でも、きっちりとした方向性は「原発事故の収束と福島の復興」だったはず。震災で大きな痛手を負った岩手、宮城を含む被災3県に寄り添った施策の加速化も上げられた。震災、原発事故という最悪の事態をバネに、日本も大きく変わろうとした。しかし、そうではなかった。福島をはじめ被災地の惨状はいまだ放置され、明と暗が際立つ「地域格差社会」に陥った観があるようだ。
 
▼このところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるの例えではないが、とてつもない原発事故を引き起こした加害者、東電を過保護扱いにしている風潮が垣間見えるような気がする。一株式会社として国の監督下に置かれているが、その割には経常収益を出し、3期連続の赤字は免れている。被災者に寄り添った全社員総出のボランティアなども宣言したが、それも始めの取り組みだけで一向に活動がみえていない。やはり、現在の社会風潮と重なって映る。
 
▼被災地のさまざまな問題の中で、医師不足の問題がある。原発事故がもたらした放射性物質の拡散や空間線量の高さなどから、若い医師が集まらない。県外への移住、退職も後を絶たず、被災者の帰還にも暗い影を落としている。田村市都路地区はじめ、来春以降の帰還を目指す楢葉町、長期宿泊を実施している川内村では、住環境の整備に追われているが、放射性物質の影響を心配する住民にとっては何よりも医療機関の整備が最優先課題だ。
 
▼2万人を超える被災者が避難するいわき市は、原発事故直後から医師の退職や看護士の離職などが相次ぎ、こうした深刻な医療崩壊に市当局も対応に追われた。現在も患者は増え続け、医師、看護士不足は常態化。そうした事態に、市は双葉郡8町村とともに医師の確保を国に働きかけることになったが、果たしてどのような協力を得られるのか。震災直後から復興バブルの状況にあり、小名浜港エリアを中心に幾多の大型プロジェクトが進行するいわき市だが、抱える問題も大きい。【安居人民】
                         (2014・6・5)

 

おすすめ情報(PR)

既製服にはない美しいフィット感
誂えのセレクトショップ・佐藤洋服店(本宮市)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売。バラ園がデザインしたプリザのバラアレンジメント。バラの季節を迎え、特価でのバケツ売りの特売日もあり。ホームページ2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は別途。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
亀屋食品こだわり豆腐ギフトセット
木綿青ばた豆腐、青ばた寄せ豆腐、ごま豆腐、手あげなどの1500円セット(7品6種)と2000円セット(10品7種)。箱代・氷代込み。送料は別途。電話0248-82-2760・ファックス0248-82-2761

本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

潮目食堂エブリア店オープン
海産物専門のおのざき(いわき市平鎌田町)は、いわき市鹿島の鹿島ショッピングセンターエブリア内に潮目食堂をオープン。2店目。ボリュームのある海鮮が自慢で、海鮮丼、刺身盛り、焼き魚定食など豊富なメニューを用意。
縫製工場・店舗が営業再開
台風19号による水害で縫製工場・店舗が被災した(株)アルバTOWA(旧東和ユニフォーム・本宮市本宮字舘町2-1)、SATO TAILOR 佐藤洋服店(同)は、ともに営業を再開

おすすめサイト