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コラム・筆は一本也

「和食ブームとコメ文化」

水無月を前に福島県内の米どころでは田植えも終わり、日光と適量な雨のおかげで苗もスクスクと育っているようだ。これからのシーズン、梅雨入りを控えて「五風十雨」とまでは叶えそうもないが、台風による豪雨や強風がなければ満作が期待されるだろう。長期予報によると、梅雨明けが遅く、夏も比較的涼しいとされなど、天候不順による農作物への影響も懸念されている。陰暦では6月から7月にかけて田植えの時期を迎えて、そうした農事暦を物語るようにあちこちでお田植えの祭事、神事などが行われる。今も脈々と継承されている伝統行事だ。
 
▼福島県内では日本三大田植え祭りの一つ、会津美里町の伊佐須美神社で行われる「高田のお田植え祭」が有名。伊勢の朝田植え、熱田の夕田植えとともに三大田植え祭りとされている。三大祭りには数えられていないが、大阪市の住吉大社のお田植え神事は日本最古のお田植え祭りとも言われている。広島県北広島町新庄の「新庄のはやし田(花田植え)」や男衆が泥田で青竹の争奪戦を演じる三重県志摩市の「伊雑宮のお田植え祭り」なども有名だ。
 
▼全国各地に伝わるお田植え祭りはいずれも豊年満作を祈る祭りだが、日本人の主食であるコメに寄せる人々の切なる願いが込められている。だいぶ前から主食も変わり、コメの消費量は年々減り続けている。以前からの欧米化もその要因だが、逆にヘルシーな食として欧米などでは空前の和食ブーム。まさに和の食が世界で認められている。日本人が忘れていること、見捨てたことに外人がそれらを拾い、日本文化を再評価する。皮肉な話でもある。
 
▼ともかく、和食がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されたのを機に、和食ブームは国際的に広がるばかり。そんな和食だが、副食の料理などに手数がかかるのが一般的に敬遠されるらしいが、ともかく健康食として復権しつつあるのはうれしい限り。ついでにきちんと朝昼晩と三食を取り、体調維持に努めていただきたい。そうすれば膨らみ続ける医療費の抑制にもつながるわけだから、ここは真剣に考えてほしい。しかし、嗜好は個人の自由。それにしてもテレビの食番組には辟易するものがある。飽食ニッポンの姿があらわで。
 
▼味気ない話になるが、改革路線をひたすら走り続ける安倍政権がついにタブーの農協改革に乗り出した。戦後の農業は国策を背景に発達し、安全な食材も提供してきた。これからは農家ばかりでなく、事業者も参入して割安な農作物を提供をと喧伝するが果たしてどうか。難航するTPPを含め自民党の集票マシーンとの攻防は、天下分け目の「平成の関ヶ原」となる様相もはらんで党内は小田原評定の様子。戦後70年、われわれ日本人は食のよりどころの将来をどう描いてきたのか、考えてしまう。【平々凡々】
                        (2014・5・30)

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