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コラム・筆は一本也

「愛鳥とカゴの鳥」

野鳥は「環境のバロメーター」とも言われる。鳥にとっての環境はとりもなおさず人間にとっての大切な環境でもある。今年も愛鳥週間(バードウィーク、5月10日〜16日)が始まった。日本鳥類保護連盟によると、「愛鳥週間の愛鳥とは、鳥を手元においてかわいがるということではなく、自然の中で自由に飛び回る鳥を愛でるということ」とある。さらに「鳥にとって棲みよい環境、鳥をとりまく生態系をふくめて守っていこうという愛鳥思想を普及する」としている。
 

▼低空飛行あざやかなツバメだが、エサを求めてひなが鳴くのを耳にするのも間近。ホトトギスやカッコウも飛来するが、まだ耳にしない。かつては「忍音」(しのびね)としてウグイスの初音とともに待ち焦がれていたようだ。鳴き声は「テッペンカケタカ」とか「トッキョキョカキョク(特許許可局)」などと言われるが、聴いた経験では特許許可局に聞こえる。朝早くからかん高い声で鳴くカッコウも間もなく姿を見せるころだ。高い木の上、しかも森などの静かなところで鳴くため閑古鳥とも呼ばれる。

▼最近は野鳥観察会(バードウオッチング)といった定番イベントだけでなく、健康ウォークを兼ねての趣向イベントにも人気があるようだ。薫風を感じながらの探鳥ウォークは、確かに健康も良いし、それに早朝イベントならなおさら早寝早起きの習慣にもなる。いずれにせよ、良いこと尽くめの「三文の得」といったところか。福島県内でも各地で探鳥会や標語・ポスターコンクールなどの啓発行事が繰り広げられ、自然保護の啓発にひと役買っている。

▼福島県郡山市の日本野鳥の会郡山支部では1994年から市内のカッコウの生息数を調査しているが、今年で20年目になる。カッコウは郡山市の市の鳥だが、その市の鳥がおおよそ何羽いるかの質問に適切に答えられなかったことが取り組みのきっかけという。かつて何度か取材したことがあるが、初めて調査した94年をピークに生息数は減少傾向にあり、ここ10数年を見ると3分の2ほどに減っている。継続して調査することで、アシ原などの自然破壊や市街地開発の影響度が読み取れそうだ。
 
▼鳥は愛鳥から害鳥、怖鳥となる場合もある。特に鳥インフルエンザには要注意だ。庭にエサ台を設けている愛鳥家のお宅も見かけるが、手洗いなどには念には念を。愛鳥週間や鳥獣保護法の制定に尽力した中西悟堂さんは日本野鳥の会創設者だ。中西さんは「カゴで鳥を飼うのは愛鳥ではない」が口癖で、自然の野鳥を愛する必要性を訴え続けた。ちなみに自由を束縛されている人たちを「カゴの鳥」とも。益鳥はともかく、害鳥と世の中の自由を縛る害者にはくれぐれもご用心。【天下無双】
                       (2014・5・11)

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