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コラム・筆は一本也

「母の力と新生日本」

5月の第2日曜日、あす11日は「母の日」だ。反抗期を迎え、何かと母親に刃向かっていた男子がこっそり照れ臭そうに、それも突っけんどんにカーネーションを手渡す。女子の場合は手慣れたもので、愛情表現も含めて手渡すことができる。とおのむかしの情景だから、今に当てはまるかどうかはわからない。母の日の由来は、1914年5月9日にアメリカのウィルソン大統領の提案で議会承認されたのが始まり。もともとは1907年、北米の教師アンナ・ジャーヴィスが亡き母親を偲び、教会の人たちに白いカーネーションを贈ったのがきっかけとされる。そのアンナが大統領に母親を讃える日を設けるよう手紙を出し、母の日の実現となった。
 
▼今は白いカーネーションは母親の亡くなった人たちが贈り、健在なら赤いカーネーションを贈るのが習わしだ。母の日に比べ、わが国では何故か印象の薄いのが「父の日」。アメリカでは1972年、6月第3日曜が父の日として国民の祝日となっている。さて、母の日のカーネーションに対して父の日は何を贈ったらよいのかなどの悩みもあるが、アメリカではバラの花とされている。母の日、父の日、こどもの日、敬老の日とコマーシャリズムの激しい当節、衣服やケーキ、アルコールとプレゼントのアイテムも幅広くなり、商戦花盛りだ。ともかく、何を贈るにしても大切なのは感謝の心。
 
▼その母親だが、ある著述家の女性が愛国者の女性たちを取材し考えたことを、東京新聞の連載欄に寄稿していた。人生経験と責任感のある大人の奥さま方も、国と自分の人生がリンクしていると気づき、国のために何ができるかと考えるようになった、という。しかし、論理が飛躍し、「日本に元気がないのは、慰安婦問題でおとしめられているから」「日本が落ち込んだのは押しつけ憲法のせい」と、母親的愛国に危うさがあると警鐘を鳴らす。これと対極かどうかは判断も分かれるが、若い母親らの平和、安全への危機感も相当に根強い。論議も尽くさぬまま進む世の中だからこそ、まず冷静な議論を交わしてほしい。
 
▼先ごろ、有識者でつくる民間研究機関「日本創成会議」が現在のペースで地方から大都市に人口流出が続いた場合に20〜30代女性が2040年までに半減するとした独自の試算をまとめ、発表した。震災や原発事故の被災地・福島県も10年の約21万7,800人から約11万人に半減する見通しだ。ただ本県の場合、震災、とりわけ原発事故による影響が考慮されていないため、さらに大きく減少する可能性がある。少子化、15歳以上の労働力人口(生産年齢人口)の減少と相まって危機的状況だ。新しい日本、福島へのチェンジがなければ、澱んだ空気に包まれる。さて、「新しいニッポン」とは。【新生日本】
                    (2014・5・10)

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