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コラム・筆は一本也

「お隣さんと遠方の友」

トラブルメーカーのごとく相次ぐ東京電力福島第一原発の事故処理の不手際。経験したことのない暗闇の手探りの作業とはいえ、これからも幾度もトラブルが続くだろう。世界の英知を集めて事故の処理や廃炉にあたろうという意見はもはやなく、国は相変わらず東電にまかせきりだ。国家機密の核処理として扱われ、外国との共同作業などもってのほかなのかもしれない。先ごろ開かれた日本原子力産業協会の年次大会では、事故を起こしていない福島第二原発の再稼働を唱える専門家らの発言が相次いだ。福島県民だけでなく、大多数の国民との意識の差はとうてい埋めがたい。
 
▼その専門家らの論旨だが、「福島第一原発と異なり、大震災の被害を切り抜けたと言うことを国民に理解してもらう必要がある」と言ってのける。厚顔無恥な専門家にあえて百歩譲ろう。それなら原発周辺に研究機関と住宅地を設け、職住一体で昼夜を問わず研究に当たってほしい。これからは廃炉技術、後進の研究者、技術者らの育成などが何よりも必要となってくる。膨大なエネルギーを必要とするなら、首都圏やその工業地帯に原発を集中立地し、自然豊かな地方での稼働は即廃止すべきとも思う。はたして荒唐無稽な発言だろうか。
 
▼青森県・大間原発の危険性を理由に提訴した函館市長はどうか。何よりも市民の生命と安全、財産を守る市長の責務としては当然の決断だ。函館市の示威行動は、間違いなく全国に波及するだろう。これまで仲の良かったとお隣さんと仲違いしてしまうというようなレベルではもちろんない。相手は原発稼働を進める現政権であり、息を吹き返した原子力村の面々である。ところで、原発避難者の帰還希望が若年世代を中心に減少している中、栃木県市貝町は宅地50区画を避難者に無償で提供することにした。隣県同士が相通じ、協力し合う。こういうケースが何よりだ。
 
▼市貝町の宅地無償提供は、住所を移して建設後5年間は定住する、といった条件もあるが、県庁所在地の宇都宮市にも近く、被災地双葉郡からはそれほど遠い距離ではない。福島県の人口が減ってしまうという、もはやそういう考えは通じなくなっている。行政が垣根を越え。大胆に柔軟に地方同士が手を結ぶべきだ。帰還を断念し、避難先で不動産を取得するなどして移住が進んでいるという。震災・原発事故から4年目になり、これからはより自立と支援が求められる。【遠方之友】
                     (2014・4・16)

 

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