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コラム・筆は一本也

「雪解けの春」

雪の多かったこの冬も、ようやく別れを告げる季節になった。あす18日は彼岸の入り、そして21日は春分の日。昼と夜の長さがほぼ同じになる日だが、春の彼岸のその中日にあたる。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春彼岸では梅の花が早春に顔をのぞかせ、農作業も本格化する。春分の日は太陽が黄経(こうけい)0度(春分点)を通過する日。年によって異なるからややこしく、毎年2月1日付の官報に翌年の春分、秋分の日が掲載される。
 
▼この天文学に基づいて決まるという祝日は世界的にも珍しい。福島県内の桜は4月上旬の開花予想となり、日本三大桜・滝桜(三春町)が中旬の開花予想。日本の「国花」だが「夢見草」(ゆめみぐさ)との別名もあり、門出の季節にはふさわしい呼称だ。彼岸の7日間、菩提寺やお墓は家族そろって先祖の霊を慰める光景が見られるが、家族の絆を強める機会でもある。特に巣立ちの春とあって春彼岸は何かと詣でる人も多いようだ。
 
▼今冬は異常気象でもあり、先月の2週続いた大雪は各地に大きな被害をもたらし、自然の猛威をまざまざと見せつけた。春彼岸を前に、被災地・福島はいまだ雪の残る墓地が目立つが、家族そろっての雪かきも先祖がほほえましく、温かく見守ってくれそうだ。あと、ひと月もすれば桜花爛漫の季節。放射能との闘いも4年目に入り、少しは花見を楽しめる機会も増えそうだ。気持ちは塞いでいても、桜を愛でる静かな時があってもよいのではないか。
 
▼そんな中、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみの両親が今月、モンゴルを訪れ、めぐみさんの娘と面会していたことがわかった。横田夫妻にとって、いまだに春の訪れは遠い。それでも「雪解け」を待つように辛抱強く、気丈に振る舞う姿が何とも心痛む。孫やひ孫に会い、うれしくも複雑な心境であっただろうと心中察する。この夫妻に、そして多くの犠牲者と家族に本当の春が訪れることを心から願わずにはいられない。【春風爽々】
                   (2014・3・17)

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