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コラム・筆は一本也

「十五の春、福島の子は」

受験シーズンたけなわだが、被災地・福島県の県立高校の2期選抜試験が10日から県内88校で行われている。志願者数は約1万1千人で倍率は1・09倍。原発事故の影響で事実上廃校となった高校もあり、高校の数は震災前に比べて少ない。逆に受験生が多かった昭和30年代に比べれば、広き門とも言える。塾通いが一般化している今の受験生の能力レベルは、昔とは比べられないほど高くなっている。その意味では軒並み難関と言ってよいだろう。
 
▼試練の「十五の春」だが、4日後の14日には合格者の発表がある。以前は新聞やラジオでも合格者が発表されたが、プライバシーの観点から今はなくなった。また、私立高校も増え、悲壮な高校浪人も少なくなり、春からはほとんどの中学卒業者が高校生としての新生活に踏み出す。日本を背負って立つ子どもたちの支援策は年々充実しており、授業料の無料化や医療費の無料化、教科書の無償配布などの措置が講じられている。ただ、これが幸せなのかどうかはわからない。
 
▼かつては授業料に苦労し、働きながら定時制で夜間に通う生徒も珍しくなかった。今は少子化とあいまって支援策が充実している点で、年間を通じて塾関係の案内が目立つ。冬、春、夏休み時期には勧誘チラシや広告などで生徒の奪い合いも過熱化の一途。授業料の無料化などの教育費が塾に活用されているのだろうが、その割に日本の中学生の学力は世界レベルでみると低い。親が共働きのため、塾通いしている子どももいるようだ。
 
▼共働きは夫の賃金が上がらず、仕方なく妻も働いているケースがほとんどではないか。保育園、幼稚園の待機児童が全国的に増えている傾向も否めない。子育てはむしろ家庭より保育園や幼稚園が主役になっているような今日。親の背中を見て育つーと、かつて言われたが、今は一体的に集団の中で育てられるご時世である。ともかく、個性的な特色のある子どもが少なくなっているような気がする。さて、福島の子どもたちの将来を考えると、今昔のこうした問題は何ともなく思えてしまう。【青雲之志】
                        (2014・3・10)

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