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コラム・筆は一本也

「心ない人たち」

東日本大震災・原発事故以降、肉体、精神的疲労や苦痛などから亡くなったり自殺に追い込まれたりした人が福島県で1,660人に上ったという。いわゆる「震災関連死」だ。朝日新聞が7日報じていた。岩手、宮城を含めた被災3県では2,973人いると報じており、やはり最多は福島県だ。その福島だが、地震や津波による「直接死」の1,607人を上回ったという。そうした中で、震災・原発事故から3度目の春がめぐってきた。

▼東京電力福島第一原発の爆発事故がもたらした近隣市町村の光景はまさしく廃虚。ここでは「復興」という言葉は出せない。生活のできる環境ではもちろんない。帰還の年月をめぐり、それぞれの市や町、村、そこに住んでいた人々が今揺れ動いている。その多くは除染もできず、廃炉作業の見通しも立たず、復旧の一歩さえ踏み出せないでいる。避難者の間では、「はっきり帰れない」と断言してもらった方がすっきりするーと言う失望感が漂っている。
 
▼帰還困難区域は国有化も検討されているが、住民の間では借り上げ方式の検討を訴える声も強い。いずれにしても国は加害者である東京電力の存在がよぎるのか、早期帰還に軸足を移している。復興庁のアンケート調査でも、若い世代を中心に6割強の避難者が「帰らない」と明確に答えている。にもかかわらず、切実な声に聞く耳を持たないかのような押し付けが許せない。被災者の心情など、政府も東電も心底思っていないのがよくわかる。
 
▼福島県民の間で差別のない損害賠償を求める動きも台頭してきた。福島、郡山、いわき3市の市民約5,000人が差別のない賠償を求める訴えを原発賠償審査会に申し出た。避難区域では1人当たり毎月10万円が支給されているのに対し、それ以外の人たちは放射線量が低いことを理由に差別的扱いを受けている。国や東電は11市町村を除けば放射能の被害はないと判断しているようだ。2年連続赤字だった東電は黒字に転換したようだ。社員らの給与も上がったと聞くが。もちろん、お金だけでない。何よりも一番欠けているのが心だ。【早春童子】
                      (2014・3・7)

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