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コラム・筆は一本也

「厄介ものの農業か」

節分の日、一羽の野バトが陽気に誘われたのか、神社のケヤキのてっぺん近くで「ぐーぐ らっか かー」と、いつもの鳴き声を鳴らしていた。この日は全国各地で春から初夏を思わせる暖かい一日となり、福島県内も浜通りや中通りでも3月半ばから4月のような陽気となった。春を待ちかねた野バトも、思わず自慢ののどで春を告げたかったのかもしれない。
 
▼ハトの鳴き声を例えて、「雨を知らせている」とか、こだまする澄んだ声を「日本晴れだ」などと天気予報代わりにする年配者が多い。だが、現代はスマホなどの携帯端末でも全国の天気予報が常時流れ、ハトやカエルの鳴き声、朝、夕の茜(あかね)空などに頼ることも少なくなった。昔はそれだけ季節の移ろいや野生の動物の動きが生活と密接にかかわっていた証左だろう。
 
▼19日は「雨水」の節気。寒さも緩み、雪が雨に変わることを意味するが、農家ではこのころから農作業の準備を始める。同時に濃霧も発生し、春一番のころには中国大陸から偏西風に乗って黄砂が日本を襲う。待ちかねた春にも、そんな悩み事がつきまとう。春耕を告げるトラクターの音は躍動感を与えてくれるが、先行き不透明なTTP交渉、農業集約化の加速など農業を取り巻く環境を考えると沈みがちになる。
 
▼減反政策が始まったころの昭和40年代のスローガンは「農業は国策の基本」だったが、今や農業は国策どころか国のお荷物となった感がある。国が高度経済成長とともに農業を骨抜きにし、厄介ものにしてしまったのかもしれない。そんな農業も逆転の発想をすれば、まるで違ったものになってくる。結いの農業の復活、地域のブランド化、海外市場への参入など、世界を考えれば延びしろは大いにある。【天下泰平】
                       (2014・2・4)

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