サイト内を検索 WWWを検索
HOME > コラム・筆は一本也 > 「不公平な除染」
コラム・筆は一本也

「不公平な除染」

作業の遅れから、厳寒期になっても福島県内のあちこちでは除染作業が進められている。通常だと降雪期や凍結期は効果が低下することなどから2月まで休止する受注元が多いのだが、期限の関係もあってか作業が続けられている。除染を終えた地域も原発事故前の空間放射線量にはほど遠く、気休め的な除染が現実だ。林野や吹き溜まりは、むしろ線量が上がったというところもある。何かと「金食い虫」や「税金の無駄遣い」などと非難される除染だけに、効果的な除染技術の開発が急がれる。
 
▼県央の大玉村では、除染を終えた住民に費用を直接請求するという下請け業者が現れた。代金トラブルに村当局も驚きを隠せないでいる。費用は国や地方自治体が受注元に支払うため、住民が払う必要は一切ない。原因は郡山市の元請け業者と下請け2業者の間の工事トラブルだ。2工区で立て続けにトラブルになっており、この影響で両工区の除染作業は中断。合わせて約90世帯で作業再開のめどが立っていない。
 
▼村民にとっては迷惑な話であり、村は地元住民に経緯を説明し、元請け業者には2月上旬にも作業を再開するよう求めていくという。元請け業者は近く、下請け業者に対し民事訴訟を起こす予定という。こうしたケースに限らず、除染のトラブルはこれからも増えていくだろう。復興支援をうたい文句に、県外からもさまざまな業者が事業参入している。太陽光パネルの事業展開かと思いきや、「除染の仕事はありませんか」と相談されたことがある。それほどに“うまい話”なのかと思ってしまう。
 
▼放射線量が高く除染が必要な福島県外の自治体に国の支援が行き届かず、地域で格差が生じていることが12日、朝日新聞で報道された。線量が同程度か、あるいはそれ以上に高いのに除染費用が認められないという現実。福島県新地町と接する宮城県丸森町のある地域は年間線量5㍉超。環境省の認める範囲で除染はしたものの、線量低減率は平均10%程度。財源が厳しく、独自除染は見合わせているという。このような地域は全国で相当数に上る。不公平感だけが残る。【有名無実】
                    (2014・1・16)
 

おすすめ情報(PR)

既製服にはない美しいフィット感
誂えのセレクトショップ・佐藤洋服店(本宮市)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売。バラ園がデザインしたプリザのバラアレンジメント。バラの季節を迎え、特価でのバケツ売りの特売日もあり。ホームページ2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は別途。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
亀屋食品こだわり豆腐ギフトセット
木綿青ばた豆腐、青ばた寄せ豆腐、ごま豆腐、手あげなどの1500円セット(7品6種)と2000円セット(10品7種)。箱代・氷代込み。送料は別途。電話0248-82-2760・ファックス0248-82-2761

本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

潮目食堂エブリア店オープン
海産物専門のおのざき(いわき市平鎌田町)は、いわき市鹿島の鹿島ショッピングセンターエブリア内に潮目食堂をオープン。2店目。ボリュームのある海鮮が自慢で、海鮮丼、刺身盛り、焼き魚定食など豊富なメニューを用意。
縫製工場・店舗が営業再開
台風19号による水害で縫製工場・店舗が被災した(株)アルバTOWA(旧東和ユニフォーム・本宮市本宮字舘町2-1)、SATO TAILOR 佐藤洋服店(同)は、ともに営業を再開

おすすめサイト