茶道裏千家淡交会郡山支部長　味戸道雄

　1925（大正14）年、須賀川市中町において味戸商店の19代目として生まれる。須賀川商業学校を経て、44（昭和19）年に海軍経理学校に入校するも終戦により復員する。
　50（昭和25）年、連合国占領軍の統制経済解除令により戦前の家業、海産物問屋の(資)味戸商店を復活し、父親とともに味戸魚市場として営業を再開する。その後は新規分野に進出し、県内一円で各種事業を展開。現在の主たるグループ企業は、(資)味戸商店、(株)味戸魚市場、(株)味食、(株)アサヒビルサービス、(株)ホテルサンルート須賀川、(株)あじとフードサービス
　一方、社会人としては62（昭和37）年に須賀川ロータリークラブの創立会員となり、ロータリー活動を今日まで続けている。須賀川ロータリークラブ会長、国際ロータリー第2530地区(福島県)ガバナーを務めた。
　また長年、福島県自衛隊除隊者雇用協議会副会長として自衛隊の活動に協力。
　50歳ごろより茶道裏千家に入門し、茶道に精進。茶名・宗経を拝名し、現在は裏千家淡交会郡山支部長として同門の皆さんと地域の茶道普及に励んでいる。
　千玄室大宗匠が世界各地に多数の支部を創設され茶道の伝道に尽力されてこられたが、私も大宗匠の志の意を体して各国の支部を訪問し、日本文化・茶道の普及に微力を尽くしている。
　また、地元須賀川市の振興策として「まち」のコンセプトを「新しい宿場町すかがわ」として、そのテーマの下に市内外の同志とともに活動を展開している。一昨年の福島ビエンナーレはその一環である。今年度はアート展、シンポジウムなどを計画している。