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コラム・筆は一本也

「復興は五輪と同時進行で」

官公庁などの仕事始めも終わり、気分を仕事モードに切り替えての新年がスタートした。今年も名刺交換会や首長らの談話を聞いていると、その多くが「福島の復興元年の年」とコメントする。昨年も然りで、「復興元年」の言葉を何度聞いたことか。復興に全力を挙げることをまずは快く受け入れたいが、言葉とは正反対に現実は正直である。公共事業を除けば遅々として進んでおらず、何かと疑いの目で見てしまうのも原発の被害者意識が身に染み付いているためなのか、どうもやり切れない。
 
▼仕事始めと同時に、年末年始に休んでいた除染も再開された。気象条件に大きく左右される作業だが、それにしても旧年中に終わる予定になっていた地域では年を越しての再開。住民にすれば信じられないような作業の遅れだ。地域によっては、屋根は降雨で線量が下がっているため省くところもある。環境省が指摘するようにきちんとしたガイドを設けて徹底すべきだ。応札した以上、「人手不足で…」などという言い訳はすべきではない。少なくとも落札を予定に入れて作業員を事前に確保すべきだろう。作業員不足は公共事業でも死活問題になっており、景気改善や雇用増の数値も下がり始めることは明白だ。
 
▼一国の命運を左右しかねなかった今回の福島原発事故。安倍政権は原発ゼロから再稼働に政策転換し、国民から反感を買っている。先ごろ、記者会見では「新・増設を想定していない」と明言した。翻って、再稼働はあり得ると言うことだろうが、加えて「想定していない」と言うのは現段階の話に過ぎず、これからの稼働状況によっては新・増設は十分あり得るということだ。日本商工会議所は、原発を重要なエネルギー源として「責任あるエネルギー政策」を構築するよう求め続けている。こうした背景が、安倍政権が民意を無視する遠因になっているのだろう。
 
▼原発事故から3年目。東京電力は今春から社員を交代で福島本社に異動させるというが、それならばひとり一人の社員が被災地をくまなく歩き、復旧復興には何を最優先として取り組むべきかをしっかりと把握してほしい。復興予算も増額される新年度、国民の税金を無駄なく生かせる方策を打ち出し、6年後までに爆発前の住環境に戻すべきだ。東京オリンピックとの同時進行は言うまでもない。資金面で国(国民)におんぶするのは仕方ないにせよ、加害者としての言動は忘れてはならない。【天下無双】
                    (2014・1・8)

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