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コラム・筆は一本也

「絆までもが分断」

東京電力福島第一原発の爆発事故で発生した放射能の汚染土壌などの量は「福島県全体では最大で約2,800万立方㍍、約3,000万㌧に上り、都内を走る地下鉄全線を建設するのに匹敵する分量」という。途方もない量である。除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設について、国は今月14日、福島県知事と候補地である双葉、大熊、楢葉3町長に建設の受け入れを要請。ふるさとの土地を奪う国有化案がついに示された。
 
▼中間貯蔵施設が同時に最終処分場となる懸念も払拭できず、地元では施設の建設に賛否両論だ。そこに国はすかさず手を入れてきた。まずは受け入れを認めてもらうため、県外での最終処分の法制化を約束すると言ってきた。すでに政府は汚染土について貯蔵開始後30年以内に福島県外で最終処分とする方針を閣議決定しており、これをさらに明確化するため法制化する意向を初めて明らかにした。
 
▼法制化と言えば聞こえはいいが、それなら県外の最終処分地はどこにするのか。これから決める話だろうが、まるで場当たり的な発想であり、無責任そのものではないか。子どもをだますようにたやすく言を弄す。30年後にしろ、一体どこの自治体が受け入れるというのだろうか。東電の営業区域である関東圏になるのか、それこそ首都東京になるのか、ともかく30年後に先送りするつもりだろう。だからそんな話はだれも信用しない。
 
▼まして原爆アレルギーの根強い国で最終処分場を受け入れる自治体があるとは思えない。確率は限りなくゼロに近い。そこで、地震・火山大国の日本をあきらめ、ついにはモンゴルの地下施設が取りざたされる始末。万が一、外国に汚染土壌を搬出するとなると、間違いなく国際問題に発展するだろう。さて、中間貯蔵施設の受け入れをめぐっては、3町と他の自治体の思惑が疑心暗鬼のように交錯。さらに被災者の絆までもが分断されようとしている。【天下無双】
                  (2013・12・17)

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