郡山市に1990（平成2）年、テキサスA＆M大学郡山校が開設された縁で交流を続けているTAMU（米国テキサスA＆M）＆郡山親善交流協会の招きで、同大学が所在するカレッジステーション市の前副市長デーブ・ルースインクさん夫妻がこのほど来日、県内の観光地や施設を視察したほか、品川萬里市長を表敬訪問した。
　テキサスA＆M大学郡山校は90年、青木久元市長らの誘致により、学校法人郡山国際学園の運営で郡山市本町に仮校舎で開校した。しかし、入学者が予想を大きく下回ったことなどから、JR郡山駅西口再開発とともに市長選の争点の一つになった。誘致に積極的だった青木市長に代わって藤森英二市長が当選すると、94年に閉校になった。
　その後、同交流協会関係者がカレッジステーション市を訪れて同大などを表敬訪問、交流の灯が復活した。国際社会に向けて人材育成に力を入れている進学塾のベスト学院（郡山市）が、カレッジステーション市でのホームスティや同大での国際交流プログラムを展開している。
　10月28日は郡山市のホテルバーデンでルースインクさん夫妻の歓迎パーティーが開かれた。同交流協会の横山徹会長代理が「両市の国際交流を進め、ますます発展させていきたい」と歓迎あいさつし、これに対してルースインクさんが「交流を大切にしながら将来は姉妹都市にあることを希望します」と応えた。来賓の品川市長、須佐善夫郡山商工会議所副会頭らが祝辞を述べた。
　ベスト学院の細谷松雄会長が「国際交流を進め、世界で活躍できる人材育成に努めたい」とあいさつし、ルースインクさん夫妻に記念品を贈った。
　パーティーには関係者ら約50人が出席。ルースインクさん夫妻を囲んで歓談し、両市の一層の交流を誓った。