東北被災地復興の懸け橋となる復興支援コンサート「神々しき愛の歌・Aika＆リコーダー・根本昌明」が10月19日、福島市音楽堂で開かれ、歌の力で友情の輪と復興への絆を深めた。
　被災地の復興と国際的音楽祭への夢を託したコンサートで、趣旨に賛同する市民やファンら約400人が集まった。レーベンバッハ音楽企画代表の根本昌明さんらが中心となり、夢の第一歩として実現させた。
　根本さんは「被災した東北に世界に誇る国際音楽祭をつくることが私たちの願い。活動の輪を大きく広げ発信させていきたい」と、夢は世界に広がる。
　コンサートは、根本さんのリコーダー「オーホーリーナイト」の独奏に始まり、続いて国際的アーティストでサウンドセラピストのAika（橋本恵子）さんが独唱。ベートーヴェンのピアノ曲「悲愴」とホルストの「ジュピター」を融合した曲などを披露し、聴衆を癒しの空間へと誘った。
　Aikaさん自らの被災体験などを織り込んだ「マイミュージックライフ」など5曲も披露、ファンや市民らが澄み切った繊細な音色に聴き入った。
　福島市の杉妻小合唱部も特別出演した。「世界人権宣言」65周年記念キャンペーンの京都府のイメージソング「世界がひとつの家族のように」など3曲を歌い上げ、花を添えた。
　ピアノ伴奏はミュージシャンの鈴木豊乃さん（東京）が務めた。