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コラム・筆は一本也

「月見と燃える秋」

17日は後の月(のちのつき)ともいわれる「十三夜」だった。十五夜に中秋の名月の月見をしたら、同じ場所で十三夜にも月見をする。十五夜だけ観賞するのは片月見といって忌まれていると、昔からの風習として伝わる。風流な趣とは一転、17日の昨夜はめっきり冷え込んだ。16日夜から17日朝にかけて、福島県内は各地でこの秋一番の冷え込みとなり、福島市の吾妻連峰では初冠雪が観測された。平年より6日、昨年より16日早かった。

▼さて、月見といえば、城跡の美を連想させてくれる。寂寞とした中にも月の凛々しさが伝わり、愛おしくもなる。満月に映し出される城跡は、往時の勢いをそのままに、雪景色は神々しさをも感じさせてくれる。三日月だけは何とも物悲しく、落城の哀れを誘う。哀切をおびたメロディと歌詞で知られる歌曲「荒城の月」(土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲)は、つとに知られるが、晩翠が詞を構想したとされる鶴ヶ城址(会津若松市)には歌碑が建つ。

▼県内には幕末の会津戦争で西軍(官軍)との1カ月にも及ぶ籠城戦に耐え抜いた若松城(鶴ヶ城)や、若松城の支城である猪苗代城(亀ヶ城)、相馬市の中村城、いわき市の平城、三春城、それに松明(たいまつ)あかしで知られる須賀川城、棚倉城など10指に余る城祉や城砦(さい)があり、その多くは史跡公園として市民に開放されている。“冬籠(ごも)り”を前に、この秋は城めぐりや散策もいい。

▼栄枯盛衰のあとは、豪華絢爛(けんらん)な菊見を。戊辰戦争の激戦地でもあった二本松城(霞ヶ城)の公園内では、12日から伝統の菊人形展が開幕した。今年は大河ドラマ「八重の桜」や、戊辰戦争に散った二本松少年隊をテーマにした荒城の月などをテーマに、千輪咲きなど3万株余りが会場を彩っている。来月17日まで。台風の影響で跳ね上がった放射性物質の喧騒からいっとき離れ、ふるさとの燃える秋を心ゆくまで楽しみたい。【天下泰平】
                           (2013・10・18) 

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