フィンランド・ラップランド州公認のサンタクロースが25日、福島空港を訪れ、子どもたちと楽しいひと時を過ごした。
　「Ｔｈｅ　ＰＯＷＥＲ　ｏｆ　ふくしま（ふくしまのちから）サンタのチカラ」と題したイベントは、福島の子どもたちを元気づけようと、福島空港祭実行委員会が開いた。
　「本場のサンタクロース」をひと目見ようと、会場となった国内線出発ロビーには大勢の家族連れが詰めかけた。このため、入りきれなかった参加者は会場を見下ろす３階通路にまであふれた。
　子どもたちは、少しでも近くで見ようと、興奮した面持ちでステージ間近へ。サンタクロースがステージに登場すると、「メリークリスマス」と元気な声であいさつ。
　これに対し、サンタクロースは日本語で「こんにちは」と答え、ラップランド州知事からの「今年は震災でつらい思いをしたが、サンタクロースを通じて希望や愛を感じて欲しい」と書かれた親書を読み上げた。
　このあと、サンタクロースに質問をするコーナーが設けられ、子どもたちは次々に手を挙げて、矢継ぎ早に質問をしていた。
　「プレゼントの袋は重くないの」「たくさんのプレゼントを、なぜクリスマスまでに配る事ができるのか」といった質問には、「クリスマスの魔法がかけられているので、重さは感じないよ。魔法の力でたくさんのプレゼントを頑張って届けている」と答えた。
　「なぜ赤い服を着ているの」には、「赤は温かさを感じさせる色だから」と答え、質問をした子どもは納得した顔でうなずいていた。
　サンタクロースとの記念撮影会は順番待ちとなり、長い列ができた。須賀川市から訪れた岩本歩ちゃんと翔太君は「想像していたサンタさんの姿とはちょっと違っていて、びっくりした」「一緒に写真を撮れてすごくうれしかった」と、感激した様子で話していた。