前回は、ニューヨークでの空港乗り換えのトラブルについて、書きました。やっと乗れたタクシーの運転手さんが、エジプト人だったところまででした。
　ＡＴＭを探して走りまくり、やっと乗れたのです。でもその時はすでに、出発時間90分前になっていました。乗るのを諦めるかどうか迷ったのですが、一か八か、いえダメでもともとと思いながらもどうにか間に合いますように、と思い急いでいました。なにせ、航空券は高いですから・・・。
　事情を説明してとにかく急いでもらう事になりました。が、私が日本人でマスコミュニケーションを勉強しているとわかると、「娘と同じだ!」といって、ちょっと娘さんと話をしてくれと頼むのです。なんで、こんなに急いでいる時に・・。仕方なく娘さんと話しましたが英語もおぼつかなく。。。
　飛行場に着いた時は、後10分で離陸時間。半ばあきらめてタクシーを降りたのですが、ふと振り返ると運転手さんが「走れ走れ」と身振り手振り。そこまでされていながらあきらめるわけにはいきません。もう一度思い直して場内を対角線に突っ切るように走りました。勿論カウンターは取り払われていました。ダメ元ダメ元。
　近くにいた背の高いハンサムな黒人にデスクの場所を聞きました。別の全日本空輸のデスクまで案内してもらいました。ＡＮＡの乗社員に乗りたい便を告げると「お客様、一緒に急いでみましょう、飛行機に乗ってからはゆっくりお休みいただけると思いますので^^」と、走りながらチェックイン。次々とＡＮＡの係の人が待ち構えていてくれて、その度にリレーのように私をバトンタッチ。
　ほとんど走り通して、気が付いた時には飛行機に乗っていました。「お客様、お疲れになられたでしょう。どうぞこのままこのお席で、お休みになっていてください」と。
　とにかく間に合いました。誰が離陸10分前に飛行場について乗れると思うでしょうか。ANAは最高！「ありがとう～」と、みんなに言いたい気分でした。
　
　【写真：授業風景、私は最前列)