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コラム・筆は一本也

「愁傷の秋」

神様が出雲に集まり、日本中に神様がいなくなってしまうことから10月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれる。神をまつる月だから「神の月」とする説もあり、かくも神々しき月であることには違いない。その神の月が、いよいよ値上げの秋のオンパレードでにぎにぎしくスタートした。懐具合の寂しくなりそうな予感のする秋空であり、これらに応えるかのようにこのところ朝晩めっきりと冷え込んできた。

▼気分一新、衣替えの季節でもある。まずは幸先よく好景気の話題でもと思ったが、厳しい冬を迎える前に秋の余韻に浸っている暇はないと一人腹を括った次第。さて、8日は寒露。秋分の日から15日目に当たる節気だが、朝晩の冷気で露が凍るほど寒くなり始めるころでもある。夜長を鳴き通しでいた虫の音も日ごとに静かになり、このころには菊花も咲き始める。黄金色に染め上げられた水田は稲刈りがピークを迎えた。

▼稲刈りで思い出すのがフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーによって描かれた油彩の名作「落穂拾い」だ。収穫後の田畑に散らばる稲穂や穀物の茎穂を拾う3人の農民たちの絵だが、小学校の教科書に載っていたこと、教室の壁に飾られていたことを思い出す。ミレーの絵に食べ物のありがたみや収穫に感謝する気持ちが伝わると感じていたが、物哀しげな雰囲気が漂う落穂拾いの絵の背景には、隠された意味合いがあるという。

▼実は絵の中の3人の婦人は、近くに住む貧しい人たちという。「生活に苦しく、刈り入れられずに落ちた穂を拾って、それを日々の糧に…。そういう、生きるだけでも必死の人々の姿がこの絵に表されている。ミレーの落ち穂拾いが、ただならぬ哀愁を感じるのは、そう言う理由から」と、あるコラムニストがブログに投稿していた。しばらく不思議に感じていたことが氷解したような気がした。貧しい人々に、辛い秋とならなければよいが。【天下夢想】
                    (2013・10・2)

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