１２月６日は「サンタクロースの日」です。ポーランドの子どもたちは、みんな楽しみにしています。「サンタがいつ来るの」と両親に聞きます。待ちきれません。
　各幼稚園や学校の教室には「サンタクロースが来ます」というのは、だれかがサンタの格好をするのです。赤いマントを着て、赤いズボンをはいて、帽子も赤くて、ひげもつけます。大きな袋を背負ったまま部屋に入ります。子どもたちはやっぱり大騒ぎして、サンタの名前を呼んだり、叫んだり、笑ったりと、とても喜びます。
　サンタクロースはまず子どもの行儀のことをうかがいます。子どもが、一年中、両親や他人に対して親切でしたかどうか、一生懸命に勉強していたかどうかなどです。その後、お土産を渡します。実は、親が買ったものですが、サンタからのものとして子にあげるのです。でも、もしも、ある子はいたずらをやりすぎで、態度もあまりよくなければ、お土産と一緒に「お尻をたたくための枝」をもらいます。「将来、いい子でありますように、そうではないと「枝」を使わないといけないようになりますよ」という意味です。
　普通はそういうものは使いません。しかし、ある子どもは本当に大変で、脅かさないと手におえないことがあります。だれも「枝」（実は、とてもきれいになっていて、銀か金色に染められており、リボンや他の飾りもついています）をもらいたくないので、「私はいい子です」とみんなが言います。また、ある子どもは、「枝」をもらうと、泣きだします。そして、これからは、ずっとよい子であるとサンタに約束するのです。大人にも「枝」が渡されることもあります。
　１２月にはお土産を少なくとも２回買います。６日とクリスマスのためです。子どもたちは１２月が大好きです。贈り物がいっぱいもらえるからです。大人ももちろん、何かもらえることを望んでいます。一番困ってしまうのは親です。お正月にも渡すこともありまして、ですから数人の子のいる親は頑張らないといけません。
　クリスマスのことは次回です。皆さまが楽しいクリスマスとお正月をお送りになりますように！　２０１２年は皆様にとって、よりよい年になりますようにお祈り致します。
　来年もよろしくお願い致します。