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コラム・筆は一本也

「国策で売り出すブランド米」

里山の紅葉や黄葉を遠景に、田園一面に広がる稲穂の光景はまさに実りの秋そのものを実感する。そして、黄金色の平原が「千秋の秋」を一段と演出する。さて、今年の作柄は全国的に「やや良」か「平年並み」で、豊作が見込めそうだ。春の田植え以降、天候に恵まれたためという。全国有数の米どころ福島県。先の台風の影響で倒伏している稲田も見かけるが、比較的被害はなさそうだ。週末には秋晴れのもとで収穫する光景があちこちで見られそう。

▼コメは古くから日本人の主食であり、日本の戦後農業政策の根幹でもあった。しかし、昭和40年代から減反と呼ばれる生産調整が始まり、自主流通米時代に突入して以降は米国や豪州、東南アジアなどからの外国米が国内に流通し始めた。関税化を延期する代償として、日本は厳しい輸入枠(ミニマム・アクセス)を受け入れており、1993(平成5)年以降は年間77万㌧の外米を輸入している。同時に年間20万㌧程度の輸出も行っている。

▼安全安心と味にこだわる内地米は、無農薬や減農薬など農薬に対する基準が厳しく、品種改良も繰り返されてきた。日本のコメは世界のブランド米でもある。コメなどの関税撤廃をめぐって交渉が一進一退するTPP交渉だが、これまでわが国の農政は外国米の流入をいかに食い止めるかばかりに注意を払い、輸出を本気で考えてこなかった経緯がある。輸出拡大は喫緊の課題であり、海外でも人気のある日本のコメを国策で売り出すべき時ではないかと思う。

▼農業国の日本は、近代工業国家へと突き進み、農業をないがしろにしてきた点は否めない。農政が一貫せず、「猫の目の農政」などとも揶揄(やゆ)されてきた。安全安心な食にかかわる農業をもっと強化すべきであったにもかかわらず、実際は長年の無策のつけで、農業は高齢化と耕作放棄地の増大で衰退の危機にある。そんな中で飛び込んできたのがTPP。是か非かはともかく、世界が保護貿易に向かい、自由貿易が排除されるような昨今である。【天下泰平】
                      (2013・9・26)


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