郡山市の異業種交流団体「MBA21」は9月18日、復興庁審議官の北村信（まこと）さんを迎えた9月例会を同市のホテルプリシード郡山で開いた。
　北村さんは、「復興の加速化～福島ふるさと復活プロジェクトと『新しい東北』について～」と題し、震災・原発事故以降の復興の状況と最近の取り組みを話した。
　本県の長期避難の状況や生活拠点のための復興公営住宅の整備状況を示したほか、地域の将来像において5つの柱からなる「新しい東北」先導モデル事業概要を説明した。
　先導モデル事業は①子どもの成長②超高齢③持続可能エネルギー④社会基盤（システム）の導入⑤地域資源の活用－の5本柱を軸に、復興庁のほか、総務、文科、経産、農水各省庁の横断型の事業展開となる。
　新年度の復興庁予算の概要、復興予算の一括計上対象経費となる復興事業特別会計など概算要求のポイントも説明した。

　北村さんは、「閣僚全員が復興相」と宣言した第2次安倍内閣の基本方針「解は現場にある」を引き合いに、福島復興の重要性を強調した。
　会員ら35人が聴講した。
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　北村さんは佐賀県生まれ。早稲田大政経学部卒。1984（昭和59）年に大蔵（現財務）省に入り、東北財務局長を経て現職。