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コラム・筆は一本也

「7年後の日本、福島の姿」

7年後の2020夏季オリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決まった。戦後の日本が奇跡の復活を遂げ、世界にアピールできた1964(昭和39)年の東京オリンピックから、半世紀を経て56年ぶりの開催となる。競技会場の85%を選手村から半径8㌔圏内とするコンパクト化や、政情の安定、交通アクセスの整備などがアジア、アフリカ、欧米の委員の間で評価を受けたようだ。夏季五輪を同じ都市が2回以上開催するのは、パリ、ロンドン、ロサンゼルス、アテネに次いで5番目。

▼半世紀前の東京オリンピックを思い起こせば、筆者は学生時代だった。代々木の国立競技場近くでマラソン競技を見物し、ハダシの王者アベベ選手(エチオピア)や円谷幸吉選手(福島県須賀川市出身)の力走に興奮を覚えた記憶がある。アベベ選手はローマオリンピックから連続の金メダル、円谷選手は銅メダルだった。円谷選手は不振にあえいだ日本陸上界でひとり気を吐く活躍だったが、その後、国民の期待を一身に背負い、4年後に遺書を残して自らの命を絶った。

▼明暗交錯する思い出とともに、再び日本にオリンピックが巡ってくる。経済波及効果3兆円(招致委員会試算)、さらには150兆円とも言われる2020五輪は、観光立国への足掛かりともなる。国連の世界観光機関(UNWTO)は、観光産業を「21世紀最大の産業」と位置付けており、相乗効果が期待される。今回の五輪招致活動の成功は「オールジャパンの勝利」(招致委員会関係者)と言う。遅れている東日本の被災地復興、福島原発の収束も必ずオールジャパンで取り組むべきだ。2020五輪の成功のカギを握るキーポイントである。

▼64年の東京オリンピックはアジアでは初の開催で、日本を含めたアジアの“地位向上”に少なからず貢献した。日本はこれを機に、東京、名古屋、大阪を結ぶ東海道新幹線や、首都高速道などの主要交通網が確立され、猛烈な勢いで戦後復興、高度経済成長を成し遂げた。7年後の五輪は震災、津波、原発事故から9年目にあたる。東京電力福島第一原発の放射能汚染水問題が俎(そ)上に上った、今回の開催地を決めるIOC総会だったが、果たして日本を訪れる外国人はどんなニッポン、フクシマを見ることになるのか。【天下泰平】
                                                                            (2013・9・8)

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