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日本人の作った漢字「国字」学ぶ 第一人者招いて同好会が講座

福島県漢字同好会(八重樫一会長)は9月1日、国字(和製漢字)研究の第一人者で、国語、言語学者の笹原宏之さんを講師に迎えた漢字講座を郡山市のビッグアイで開いた。笹原さんは「日本人の作った漢字『国字』の魅力」と題し、日本人に備わる創意工夫や器用さを漢字文化の流れからひも解いた。
 
 笹原さんは、漢字が日本に渡来したとされる2000年前にさかのぼり、由来と時代の特徴、地域性、生活文化などをわかりやすく解説。日本人が作った最古の国字とされる「鵤(いかるが)」を指し、中国の漢字と組み合わせて使う方式を1400年前には編み出していたとした。
 意味と意味とを合わせた会意と象形式の文字としては、椿(つばき、ちん)、糀(こうじ)と麹(こうじ、きく)などを示した。「糀の文字は、麦で麹を作っていた中国の文化を、米文化の日本が置き換えて糀にした」と説明、受講生たちは日本人が持つ細やかさに感心しながら聞き入った。
 漢字の黎明について、聖徳太子の飛鳥時代には3000~4000字が出来上がっていたとし、7世紀になると外来の漢字を自分たちのものにしていたとした。

 国字の傑作と言われるのが峠(とうげ)。中国では峠を到下と書く。「ここにも日本人の改良する力や素晴らしさがある」とした。
 一般には聞きなれない方言文字や幽霊文字、ユニークな創作漢字、略文字にも話が及び、「なかでも福島県は方言漢字の宝庫」と絶賛。郡山市の地名「屶ノ作(なたのさく)」など県内各地の“読めない漢字”の数々を紹介した。
 
 今回の講座には、児童から高齢者まで約80人が受講した。                             笹原さんは東京生まれ。文化庁文化審議会で常用漢字の選定、改定作業に携わっている。早稲田大教授。著書に「日本の漢字」(岩波新書)、「国字の位相と展開」(三省堂)、「方言漢字」(角川選書)がある。
                    ◇
  福島県漢字同好会は会員を募集している。例会は月1回、年会費3,000円。漢字についての逸話などを楽しく学ぶ。興味のある人ならだれでも参加できる。
 問い合わせは、会長の八重樫さん(電話024-923-1078)へ。

 

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