ふくしまベトナム友好協会の招きでベトナム人の大学生が福島県を訪れ、7月29日まで日本の風土や文化を学んでいる。レ・ティ・タン・タオさん（21）とレティタンチャン・ティ・テュ・フィエンさん（20）で、19日は郡山市の郡山情報ビジネス専門学校で学生たちとの交流を深めた。
　同友好協会は、ベトナムの学生に日本の教育を体験してもらい、さらに福島の風土を理解してもらおうと、12年前から受け入れ事業を行っている。
　2人はベトナム・フォンドン大学で日本語を学び、将来は日本語の通訳者を目指している。
　体験学習ではブライダルプロデュース科の学生から手ほどきを受け、結婚式の招待状や花嫁のブーケを手作りで作成した。
　国際観光科の授業では日本の地理や風習について学んだ後、タオさんがスライドを使ってベトナムの特産品や町並みを紹介した。
　流暢な日本語を話すタオさんに、学生が「日本語は難しいですか」と質問すると、タオさんは「日本語を学ぶことは面白いが、漢字は数が多くて難しい」と答えた。
　また、体験学習については「福島は津波や地震で苦しみ、沈んでいると思っていたが、実際は（まちが）にぎやかで驚いた。授業は熱心に詳しく教えてくれたので、とても楽しかった」と笑顔で感想を語った。
　2人は本県滞在期間中、福島市でモモ狩りを体験したり、南相馬市では相馬野馬追を見学する予定。