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コラム・筆は一本也

「福島の海開き」

間もなくうっとうしい梅雨も明け、夏のレジャーシーズンが幕を開ける。夏と言えば、海水浴場。かつて夏の代表的なレジャーだった海水浴も、ここ福島県では大きく様変わりしている。県の東南端にあり、茨城県北部と接するいわき市では、昨夏の勿来海水浴場に加えて、今夏は遠浅で知られる四倉海水浴場も海開きする。津波のつめ跡が残る中でのシーズンインにまゆをひそめる人も多い。
 
▼7月15日は「海の日」。2003(平成15)年からはハッピーマンデー制の導入により、7月第3月曜日を国民の祝日として制定された。「海の恩恵に感謝し、海洋国・日本の繁栄を願う」と、いかにも島国らしいわが国の発想だ。昭和30年代ごろまでは学校など公共施設のプールも少なく、海辺の臨海学校はもっぱら夏休みの一大イベント。砂浜には「○○子供会」「○○小学校」などのテントの花が咲き、朝から夕まで遊びに興じる子らの歓声が響き渡っていた。
 
▼ところが、プールが身近に普及してくると、泳ぎが目的の海水浴は次第に敬遠されていった。泳ぎに面倒な海や川は嫌われ、付添いの母親たちからも「肌によくない」「監視が容易でない」といった理由で、海水浴や湖水浴、川泳ぎはプールの普及とともに遠ざかって行った。子どもたちが泳いでいる最中の保護者の監視業務を考えてみても、その負担は雲泥の差だ。それでも、磯遊びや川遊びはプールでの水遊びに変えられないものがあるのだが。
 
▼海開きを前に、県は海水浴場と湖水浴場で空間放射線量を測定した。幸い、原発事故前の自然線量の値というから、放射能の心配はひとまずなさそうだ。ただ、海開きを見送っている海水浴場の海中での線量は不安も残る。昨夏の勿来海水浴場は、客の数が目で数えられほどの日もあったという。「海の家」の出店業者の表情も相変わらず険しい。片や、リゾート施設の屋内プールや猪苗代湖の湖水浴は活況。「明暗」は時代の流れだけではなく、これからも続く。【天下無双】
                        (2013・7・14)

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