福島県漢字同好会（八重樫一会長）は7月7日、漢字講座「漢字と方言」を郡山市のビッグアイで開いた。講師は東北大学大学院教授で文学博士の小林隆さん。
　
　小林さんは「方言は一種の文化財と言える。分散して住んでいる被災者にとって『方言で話す』ということは復興へのキーワードになるだろう」と方言の大切さを述べた。
　受講生たちは、「はずかしい」「金持ち」「婚礼」などの言葉の方言が全国に数多くあることや、方言の由来、地域における違いなどを学んだ。受講生約50人は熱心にメモを取りながら、出身地の方言も披露していた。
　小林さんは新潟県生まれ、東北大で国語学を学び、同大学院の博士課程に進んだ。国立国語研究所言語変化研究部第1研究室研究員。同主任研究官を経て現職。専門は方言学。
　著書に『方言が明かす日本語の歴史』（岩波書店）、 『シリーズ方言学１～４』（同）、『ガイドブック方言研究』（ひつじ書房）などがある。
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　 福島県漢字同好会は現在会員を募集している。活動は月1回、年会費3,000円。漢字についての逸話やおもしろいこと、楽しいことなどを学ぶ会。漢字に興味のある人ならだれでも参加できる。
　問い合わせは八重樫さん（電話024-923-1078）へ