福島空港の人気イベント「ナイトトリップ」は、17,18の両日開かれ、54人の参加者が夜景の映える空港を楽しんだ。
　トリップに先立ち主催者の塩見俊夫・県空港利活用担当課長が「災害に強い空港であることが示された福島空港ですが、昼夜の異なる様子を見て理解を深めていただくのが今回の狙いです。今夜は美しい夜景も楽しんでください」とあいさつした。3回目となる今回は、会津若松、いわき市などからの申し込みもあった。参加者たちは夕方4時から3時間にわたって夜景の映える空港を楽しんだ。
　空港場内にある消防防炎航空センターでは、救援活動の記録ビデオを見て救助方法や使用機材などの説明を受けた。消防防災ヘリコプターは、「3・11」の救助活動でも活躍したとあって、参加者は装備機材の重さや使い方などを積極的に質問していた。大型特殊消防車についても説明があった。
　空港場内を南から周るころには辺りはすっかり暗くなり、夕闇に沈んだ空港で滑走路の灯火がくっきりと映し出された。さながらイルミネーションを思わせる美しさに、参加者たちは盛んにカメラのシャッターをきっていた。
　一行はこのあと、道の駅たまかわ・こぶしの里で地元野菜などの買い物を楽しんだ。終わりに、ターミナルで新千歳空港からの着陸便を迎え、フライトの安全を守る裏方の作業にも思いやった。