郡山市のビッグパレットふくしま内にあった富岡町役場郡山出張所が、同市大槻町西ノ宮に郡山事務所として移転、12月19日、開所式が行われた。同事務所が事実上の仮本庁舎となる。
　式では遠藤勝也町長が「復興への道筋は前途多難で、避難生活は長期化しているが、町民への生活支援を充実させたい」とあいさつ。このあと、入り口脇にかけられた看板の除幕を行い、新庁舎の開設を祝った。
　富岡町役場は東日本大震災以来、町民の避難所となっていたビッグパレットふくしま内に役場機能を置いていたが、同施設の事業再開に伴い、移転することになった。
　富岡町役場郡山事務所の建物はプレハブ２階建て。住民票など各種証明書の交付、税金や国民年金に関する窓口業務などを行う。
　現在、富岡町は全域が警戒区域に指定されているため、町民は郡山市の仮設住宅などで生活している。
　開所式後は、同市に避難している町民が早速訪れ、各種手続きなどを行っていた。今後は、同市の仮設住宅から郡山事務所までシャトルバスを運行する予定もある。
　町では、郡山市に次いで避難者の多い、いわき市、三春町、大玉村にもそれぞれ出張所を設け、役場機能の充実を図る。
　業務時間は郡山事務所、両出張所ともに、午前8時30分～午後5時15分。土、日、祝日と年末年始は休業。
　事務所、出張所により業務範囲が異なるため、事前の確認が必要。問い合わせは、共通のコールセンター（電話0120-33-6466）へ。