郡山市の異業種交流団体「MBA21」は5月23日、東京都市大学工学部教授の宗像文男さん（郡山市出身）を迎えた5月例会を郡山駅西口ビッグアイで開いた。
　宗像さんは「福島県復興計画について-長期的ビジョンに基づく復興計画」と題して講演した。
　計画によると、将来の福島県の経済発展を推進する人材の育成のための教育機関・大学院大学（工学系、農学、経済系複合領域）の設置、リサーチユニバーシティー群の構築を提案した。巨大プロジェクトの誘致により、リサーチパーク（研究共同組合）、コングロマリット（企業複合体）を形成し、産学官連携を進める。同時に日本の新しい産業モデルになるテクノコクーン（技術の繭玉）を福島県につくるとした。
　リサーチパークの形成は、大学院大学と産業技術総合研究所（産総研、郡山市）を中核に3段階に分けて開発。初期（～3年）が郡山リサーチパーク、中期（5～7年）が猪苗代リサーチ・ユニバーシティー、後期（7～10年）が会津テクノパーク、いわきテクノパークとした。
　クリーンエネルギー開発の拠点形成、スマートシティーの構築も提示した。
　会員ら45人が聴講した。