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コラム・筆は一本也

「都会と地方の温度差」

2011年3月11日の東日本大震災、大津波、そして東京電力福島第一原発事故から約3カ月になろうとしたころ、東京・渋谷で平和を願う女性たちのパフォーマンス「第12回 いま、語り 描き 写し 歌い 舞うとき」と題したイベントがあった。イベントのテーマが印象に残り、あらためて書きだしてみた。“とどけメッセージ キッチンの窓から ガレキの戦場から”。
 
▼テーマのキャッチフレーズがいささかユニークだが、それ以上に現実を遊離した生活感の乏しいフレーズが印象に残った。イベントと掲げた趣旨を批判し、横槍を入れるつもりはない。しかし、大都会・東京と壊滅的打撃を受けた東北の被災地とであまりにも温度差があるように思えてならない。湘南に住む女性がブログに綴っていた。「震災のあった日、夕刻には普段の生活に戻っていた」と。
 
▼原発事故以降、放射能汚染がわが国の抱える大きな問題となった。福島県にとどまらず、岩手、宮城の被災3県のガレキのほかの自治体への持ち込みは一時、ことごとく拒否された。放射能汚染の疑いが濃厚な福島のガレキならなおさらである。地域の住民が放射能汚染に不安を覚えるのはよくわかる。それでも、検査態勢を踏まえ、被災地支援として受け入れた自治体もあった。
 
▼震災ガレキの受け入れをどこまで許容するか、拒否するかは行政や住民の判断である。こうしたガレキ受け入れの問題も最近は聞かなくなったと思ったら、会津若松市の工場跡地の土砂が、隣県の山形から受け入れを拒否された。土砂には微量の鉛成分が含まれていた。県の担当課では「福島県の土砂を持ち込むというだけで県民から過敏な反応を受けるおそれがある」(17日付、朝日新聞福島版)と説明したという。
 
▼山形には福島からの避難者が9,611人(2013年1月17日現在)と最多である。今回の問題を避難者はどのような気持ちで受け止めているのだろうか、1県民としても複雑な心境である。世知辛い大都会と、地方の温度差だけではなかった。これも、それも国策で押し進めてきた原発の事故が招いた災禍にほかならない。そういえば、現政権が言明していた事故調立ち上げの件はいったいどうなっているのだろうか。【笑止千万】
                  (2013・4・18)

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