古典舞踊の公演「第23回花柳流あやめ會」は4月14日、郡山市民文化センターで開かれた。
　２代目花柳寿美氏のもとで修行を積み、郡山にゆかりの「うねめ物語」「棚木桜縁起」「静堂物語」「鬼生田物語」「萩姫物語」の５演目を発表した,会主花柳寿美雄さんの傘寿（さんじゅ）を祝う記念公演で、約1000人が駆け付けた。
　長唄の安積縁寿芳山（あさかのゆかりことぶきかおるやま）、菊づくしや、藤娘など、常磐津の独楽、靭猿（うつぼざる）など古典舞踊17曲が披露された。今回の公演では、花柳純迪伽（あやみちか）さんら３人の名披露目があり、花柳純郎さん、純迪伽さん夫妻の二人椀久（わんきゅう）が人気を集め、息もぴったり。完成度の高い舞踊を披露した。
　観客たちは、あでやかな舞に時折ため息を漏らしながら、古典芸能の素晴らしさを味わった。