東日本大震災、福島原発事故後初めて行われた、任期満了に伴う郡山市長選は14日、投開票が行われ、新人で2度目の挑戦となった元郵政審議官の品川萬里（まさと）氏（68）が初当選した。現職で3選を目指した原正夫氏（69）を7,656票差で破った。
　前回と同じ顔ぶれの一騎打ちの戦いとなった同市長選。品川氏は前回の雪辱を期して4年間、市民との対話を重点に草の根戦術で浸透を図ってきた。バイクで市内をくまなく移動するなど、品川氏のバイタリティーあふれる行動も市民から好感を受けた。
　既成政党の支持は受けられなかったものの、「市民党」の立場を堅持した姿勢も無党派層の取り込みにつながった。
　品川氏には中央の幅広い人脈に加え、インターネットを駆使した即断即決の市政運営など新しい市政の取り組みが期待できる。
　原氏は政権党の自民、公明両党の推薦を受け、盤石の組織運営で臨んだものの、「市民の心」をつかみきれなかった。　総決起大会では品川陣営に比べ倍の人数を動員したものの、旧態依然の選挙戦から脱しきれなかった。両候補者の公開討論会でも守りの姿勢が目立ち、品川氏とは対照的だった。
 
　▽品川萬里　61,468
　▽原　正夫　53,812
　　　　　　　　　　　　
　　　　投票数116,562（有効投票数115,280　無効1,282）
 
　投票率は、同市長選では過去2番目に低い45・01%（男44・3%、女45・67%）だった。投票者数は116,613票（男55,449票、女61,164票）。
 
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　当選証書の付与式は16日午前10時から市役所で行われる。新市長の任期は4月27日から4年間。初登庁は30日午前9時から。

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