福島空港ビルは4月11日から、空港開港20周年を記念した「鯉アートのぼり展」を開いている。5月31日まで。
　福島空港ビル、福島大学 芸術による地域創造研究所の主催。東日本大震災後、芸術的立場からの復興支援プロジェクトの一つとして集めた鯉のぼりの中から約1000点の作品を展示。
　鯉のぼりは、江戸初期から描かれてきた図柄の一つで、子どもたちの立身出世や成功祈願の意味を込めている。明日に向かうエネルギーを、子どもたちと一緒に育んでいく象徴的な意味合いもあることから、「美術の力（パワー・オブ・アート）でもっと元気になってもらいたい」との願いで始めた。
　ターミナルビルのエントランスホールには鯉アートのぼりが展示され、子どもたちの思いがこもった個性的な色鮮やかな作品が訪れた人たちの気持ちをはずませていた。
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　福島大学 芸術による地域創造研究所の復興支援プロジェクト「Koi鯉アートのぼり」に寄せられた作品は、国際的に活躍している美術家の作品を始め、アメリカ、ペルー、メキシコ、イギリス、カナダ、フランス、オランダ、スイス、フィンランド、ドイツ、ポーランド、バングラデッシュ、トルコ、中国、台湾など世界15ヵ国と日本の作品と合わせて2000点以上。福島大の渡辺晃一准教授は「震災後、芸術的な立場からの支援をしたいと活動をしてきたが、多くの国々から支援の思いを込めた鯉のぼりをいただいた。今回展示しきれなかった作品は、これから福島市で開かれる六魂祭で、パセオ通りに展示する予定」と話した。