東日本大震災から3年目を迎え、震災、津波で犠牲になった人たちを追悼する復興チャリティーライブ「追悼、私たちは忘れない　～3.11天国からのメッセージ～」が3月11 日、いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで開かれた。
　震災、津波の犠牲者や原発事故で故郷を追われた被災者らの無念さ、悔しさをいつまでも忘れずに風化させたくない、という思いが開催の原点。
　復興ボランティアの「桜色のほうき星会」（タイヤールみつ子代表）主催、heart to heart Musicプロダクション、守口市口笛の丘クラブなどの協賛。
　この日は全員で黙とうをささげた後、世界的口笛奏者の「もく・まさあき」さん、北海道を中心に活躍する歌手の岩崎輝未さん、元劇団四季ミュージカル女優「さあな」さん、関西の和太鼓集団THE BACHIKORNS、シンガーソングライター「イ・ヨンボ」さん、シンガーSEIITSUさん、地元いわき市のダンスチーム・エクスプレッションD.S.、シンガー佐藤里美さんらが出演し、素晴らしいステージを披露した。
　なかでも口笛奏者の演奏は聴衆を大いに楽しませ、ひと際大きな拍手を受けていた。
　今回のコンサートには、長野、神奈川両県などからも来場した。
　いわき市内から来た女性は「素晴らしいコンサートだった。久しぶりに出かけてよかった。口笛と太鼓が印象に残り、子どもたちのダンスからは元気をもらった」と話していた。
　公演に先立ち、いわき市豊間小でミニコンサートもあり、出演者が同小と豊間中の児童、生徒に歌や口笛などを披露、エールを送った。薄磯地区へ街路灯の贈呈も行った。
　街路灯は、通学路が暗い中で街灯がつかないことを聞いた口笛奏者もくさんや、さあなさんら大阪のエンターテナーが中心となって資金を出し合い、25基のLED街路灯を設置した。