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コラム・筆は一本也

「それぞれの春」

あと数日で弥生3月を迎える。春の足音が高まる3月を耳にしただけでウキウキするような気分になる。春分、春暖、春色、春光、春風、春一番、桃の節句、梅の香、新芽…と、時候の言葉をあるだけ挙げてみた。「春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど…」の早春賦の歌詞通り、春分の日の辺りまでは寒さも続くが、それでも「春」のひと文字だけで自然と心が和んでくる。
 
▼冬ごもりの虫がはい出てくる「啓蟄(けいちつ)」、農作業が始まる「社日(しゃにち)」、春の季語でもある「山笑う」など、3月は躍動の季節到来でもある。フキノトウ、ツクシ、ヨモギ、ジンチョウゲなどの草花が「少し足を延ばしてみませんか」とささやくように、戸外へと誘う。春告げ鳥とも呼ばれるウグイスは、まだ雪深い山奥で待機していることだろうが、そのひと声を聞くだけで心底明るくなれる。
 
▼陽春の下、避難を余儀なくされている被災者たちも故郷を思い、わずかな息吹を感じ取るに違いない。東日本大震災、原発事故によっていまだ約30万人もの被災者が避難生活を送っている。そうした中、厚労省は仮設住宅の入居期間をさらに1年延長、2014年度末までとする方向で検討を始めたという。災害公営住宅の着工、完成が遅れているだけに、ひとまずは安心できる。
 
▼原発事故の被災者にとって、故郷への早期帰還は何よりもの願いだ。しかし、心が晴れぬままで春の訪れを楽しむ余裕はないかもしれない。雪解けになれば、山林や宅地の除染もはかどるようになる。除染とともに、遅々として進まぬ福島県の復旧復興だが、今はただ希望を失わずに春を迎えてほしいと願うばかり。そして…心に刻まれた3月11日を迎える。【無愚拙柔】
                      (2013・2・27)

 

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