学校法人・昌平黌（いわき市）が運営する東日本国際大学の「新1号館」が完成し、2月23日、竣工式が行われた。
　約170人の来賓、関係者が出席した。式に先立ち、緑川浩司理事長、田久昌次郎学長、森雅子少子化担当相（内閣府特命担当大臣）、矢野和彦文科省高等教育局私学助成課長、河田悌一日本私立学校振興・共済事業団理事長、渡辺敬夫いわき市長、学生代表ら10数人がテープカットし、震災後の文化復興を担うシンボル的建造物の完成を祝った。
　式では緑川理事長が「再生のシンボルとなる建物を地域の人たちにも活用していただき、さらなる人間力教育を実施してまいりたい」とあいさつ、森少子化担当相らが祝辞を述べた。4人の地主、設計（楠山設計）、施工（西松建設）関係者に感謝状を贈った。
　館内見学後の祝賀会では、田久学長があいさつ、小野栄重いわき商工会議所会頭の発声で祝宴に入った。
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　新1号館は、震災で被害を受けた旧1号館に代って建設された。地上6階建ての同館には、130人収容の教室や300人収容の階段教室、国際会議・イベントが可能な同時通訳ブース、市民開放型の多目的ホールなどの施設を備えた。
　最上階の6階には、昌平黌儒学教育のシンボルで孔子をまつった大成殿を移築、設置した。
 

　　　　　　　＜施設概要＞
　【1F】　□130教室（スクール形式で130人収容、オープンスペースで200人収容）□階段ホール□カフェテリアエリア・売店□エントランス（床暖房完備）
　【2F】　□階段教室：2・3階（284人収容。4カ国同時通訳ブース、250インチスクリーンの映像機材を導入）□コミュニケーションルーム□ホワイエ
　【3F】　□明倫堂□パウダールーム□ホワイエ
　【4F】　□研究室・コミュニケーションルーム（4室）
　【5F】  □執務室エリア（会議室3室、応接室2室：理事長室、学長室、法人事務局長室、経理部）
　【6F】　□大成殿（孔子廟の湯島聖堂を再現。孔子祭などの儀式仕様）
 
　■所在地：福島県いわき市平鎌田字寿金沢37　▽構造：鉄骨造り▽規模：地上6階建て▽敷地面積：約14，134平方㍍▽建築面積：約796平方㍍▽延べ床面積約3500平方㍍